アメリカのNASAの発表によると、宇宙望遠鏡ハッブルは11月23日にジャイロスコープの異常値を検知し、安全モードに入った。ハッブルは地球から300マイル以上の高度を周回しており、宇宙船から見ると非常に印象的な光景だ。ジャイロスコープは望遠鏡の向きを測定する重要な機器で、安全モードでは科学観測が一時停止する。

NASAのチームはこの問題の特定と解決策の模索に全力を注いでいる。必要なら1基のジャイロスコープでも運用できるよう再設定が可能だ。2009年の最後のシャトルミッションで6基の新しいジャイロスコープが取り付けられ、現在3基が動作中。ハッブルは最大効率のために3基を使用しているが、1基でも観測を継続できる。

NASAは、ハッブルが今後10年、あるいはそれ以上にわたり、ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡などと協力しながら、更なる発見をもたらし続けることを期待している。1990年に打ち上げられたハッブルは、33年以上にわたり宇宙を観測し続けている。ハッブルの偉大な科学的発見の一部についてはこちらを参照されたい。

Source: https://science.nasa.gov/missions/hubble/nasas-hubble-space-telescope-pauses-science-due-to-gyro-issue/