アメリカ航空宇宙局(NASA)のステニス宇宙センターは12月7日、同センターが開発した自律制御ソフトウェア「ASTRA(Autonomous Satellite Technology for Resilient Applications)」を搭載した衛星の打ち上げに向けた飛行準備レビューを完了したと発表した。

ASTRAはステニス宇宙センターの若手技術者が提案したプロジェクトで、民間宇宙企業Sidus Spaceの衛星「LizzieSat」に搭載され2024年に初飛行する予定。ステニス宇宙センター長のRick Gilbrech氏は「ステニスが開発したソフトウェアを初めて宇宙に送ることができる歴史的な機会」とコメント。Sidus Space CEOのCarol Craig氏も、ASTRAの搭載は深宇宙ミッションに向けた重要な一歩となると述べた。

飛行準備レビューを通過したことで、ASTRAのベースラインソフトウェアバージョンが問題なく機能することが確認され、ミッションを継続できることが認められた。ASTRAは衛星のシステム管理機能に加え、ミッション中のソフトウェアアップデート機能も備える。

ステニス宇宙センターの自律システム研究室長Chris Carmichael氏は、「本番の状況でテストできる貴重な機会」とコメント。ステニス宇宙センターは自律システムの新規事業として、政府や民間のミッションに必要な知的自律航空宇宙システムの開発を加速する方針を示している。

Source: https://www.nasa.gov/news-release/nasa-stennis-achieves-major-milestone-for-in-flight-software-mission/