アメリカ航空宇宙局(NASA)の発表によると、月周回有人宇宙船アルテミス2号機の固体ロケットブースターの処理が、フロリダ州のケネディ宇宙センターで進められている。11月28日、回転・処理・サージ施設で、スペース・ローンチ・システム(SLS)ロケットの右側前方センターセグメントの処理が行われた。9月に鉄道で搬入された各セグメントは、1つずつ検査され、固体推進薬とセグメントが統合と発射の準備ができているかを確認するために垂直に持ち上げられている。

10個のセグメントの処理が完了すると、1つずつ組立棟に移され、モバイル発射台の上に積み上げられる。高さ17階建ての各ブースターは、1秒間に約6トンの推進薬を燃焼し、4発エンジンの大型旅客機14機分以上の推力を発生する。2基のブースターは発射時にSLSの推力の75%以上を提供する。

アルテミス2号機のミッションは、月の周回飛行に4人の宇宙飛行士を送り、月と最終的には火星での長期的な科学探査・活動拠点の確立を目指すNASAの取り組みの一環となる。

Source: https://www.nasa.gov/image-article/artemis-ii-booster-surges-ahead-at-nasas-kennedy-space-center/