アメリカ航空宇宙局(NASA)は12月8日、2023年度のNASA Entrepreneurs Challengeの受賞者を発表した。これは、NASAの科学目標を推進する技術を開発している企業家を顕彰し、支援するものだ。

NASAによると、今年のチャレンジは月面探査と気候科学に焦点を当てた。全米から企業家がワシントンで開催されたDefense TechConnect Innovation Summit and Expoに参加し、NASAの審査員とベンチャーの専門家の前でアイデアをプレゼンした。受賞した団体には、NASAの科学目標を推進する技術に対し、8万5000ドルのグランプリが授与される。

NASA本部の科学部門責任者ニッキー・フォックス氏は、「科学と技術は手を取り合って進化する」とコメント。「我々の科学目標は、革新的な技術によって推進される。このようなチャレンジは、全米の企業家から斬新なアイデアを引き出すドアを開く。地球、月、宇宙全体に関するビジョンを推進するため、最も輝かしく先進的なアイデアを常に探している」と述べた。

2023年のチャレンジでは、商業宇宙企業による月面への有人宇宙船の着陸を前提とした月面ペイロードのアイデアや、地球温暖化問題の解決に役立つ気候データの収集と活用法などが求められた。今年初めに11の参加者が第1次選考で選ばれ、1万6000ドルずつ次の最終選考の準備を支援されていた。

Source: https://www.nasa.gov/news-release/nasa-names-winners-of-2023-nasa-entrepreneurs-challenge/