アメリカ航空宇宙局(NASA)は12月11日、ステニス宇宙センター所長のリチャード・ギルブレッチ氏が2024年1月13日に退任すると発表しました。ギルブレッチ所長は30年以上にわたりNASAで勤務しており、退任後は副所長のジョン・ベイリー氏がacting所長を務めることになっています。また、チーフオブスタッフのスージー・ペレス・クイン氏も年末に上級アドバイザーに移行し、ベイル・ダルトン氏が2024年1月1日からその後任に就くことが発表されています。

ネルソンNASA長官は「新しいリーダーシップチームがNASAを前例のない成功に導いてくれることを期待している」とコメント。ギルブレッチ所長とクイン氏のリーダーシップに感謝の意を表明するとともに、ギルブレッチ所長の新しい挑戦に祈念を込めました。

ギルブレッチ所長は10年以上にわたりステニス宇宙センターの所長を務め、1991年からはNASAの各部門でリーダーシップとエンジニアリングの役割を担ってきました。スペースシャトルやX-33などのプログラムに関わるなど、ロケット推進技術のテストに力を入れてきたといいます。

一方、クイン氏は2021年からチーフオブスタッフを務め、気候変動対策に注力してきました。ダルトン氏は副チーフオブスタッフとしての経験に加え、米海軍予備役大尉でもあります。

ネルソン長官は「年末の人事異動を控え、これまでのNASAの成果を振り返る良い機会だ。空と宇宙の分野で世界をリードし続けているのは、世界最高の人材がいるからこそ」とコメントしています。

Source: https://www.nasa.gov/news-release/2024-leadership-changes-to-include-nasa-stennis-directors-retirement/