アメリカ航空宇宙局(NASA)は12月12日、2023年の活動報告を発表しました。NASAは人類のために探査の限界に挑戦し、宇宙飛行士フランク・ルビオが史上初めて1年以上国際宇宙ステーションに滞在したこと、小惑星からのサンプルを地球に持ち帰ったこと、金属に富む小惑星を初めて調査したこと、気候データを共有するための複数のイニシアチブを開始したこと、持続可能な航空機の開発を進めたことなど、多くの成果をあげました。

また、アルテミス計画により初の女性と有色人種の月面着陸を目指し、アルテミス2号のクルーを発表するなど準備を進めています。宇宙ステーションの運用は25年目を迎え、商業宇宙の発展も支援しています。

ウェブ望遠鏡「ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡」は、これまでに観測できなかった銀河や星、ブラックホールを観測し、宇宙の謎を解明する成果をあげています。

小惑星サンプルリターン計画「オシリス・レックス」は、小惑星ベンヌからのサンプルを地球に持ち帰るミッションを完了しました。また、小惑星「サイキ」と「ルーシー」の観測も行い、太陽系外縁部の調査を進めています。

航空分野では、静粛超音速実験機X-59の開発、持続可能な航空燃料の研究など、航空機の革新に取り組んでいます。

STEM教育や多様性の推進にも力を入れ、次世代の科学者や技術者を育成するとともに、NASAの活動を世界に発信しています。2023年は多くの成果をあげた年となりました。

Source: https://www.nasa.gov/news-release/breaking-records-returning-asteroid-samples-among-nasas-big-2023/