アメリカ航空宇宙局(NASA)は12月13日、月面探査計画「アルテミス計画」に携わるブルース・アスキンズ氏についてのプレスリリースを発表しました。

プレスリリースによると、アラバマ州ハンツビルにあるNASAのマーシャル宇宙飛行センターで、大型宇宙ロケットSLS(Space Launch System)のインフラ管理リーダーを務めるアスキンズ氏は、アルテミス計画の次世代の探査者にとって不可欠な存在だといいます。

アスキンズ氏とそのチームは、SLS計画のデータとセキュリティの管理者として、すべてのデータが適切に保存され、NASA外部と共有する情報に正しいデータマークが付けられ、アクセスが必要な人にのみ付与されるよう管理しているとのことです。

アラバマ大学ハンツビル校の機械工学の学位を取得したアスキンズ氏は、NASAのインターンシッププログラムからキャリアをスタートさせました。創造性に富んだ仕事に魅力を感じていたアスキンズ氏は、当初は試験装置の設計などに携わっていましたが、のちにハッブル宇宙望遠鏡の初期試験要素の設計にも関わり、宇宙飛行士の訓練も支援するなど、NASAで42年にわたるキャリアを積んできました。

アスキンズ氏は、アルテミス計画のもと、次の月面探査の時代に貢献できることをとても嬉しく思っているとコメント。「探検することは、私たちができる最も偉大なことのひとつで、アルテミス世代とともに、可能性は無限大だ」と述べています。

SLSは月周回軌道ゲートウェイ、オリオン宇宙船、宇宙服、月面ローバーなどとともに、月やその先の深宇宙探査のためのNASAの重要な要素技術の一つ。アルテミス計画の成功に不可欠なロケットであるとしています。

Source: https://www.nasa.gov/image-article/i-am-artemis-bruce-askins/