アメリカ航空宇宙局(NASA)の発表によると、国際宇宙ステーションでトマトの研究を行っている。

2022年にフランク・ルビオ飛行士がXROOTS実験の収穫作業中に2個のトマトをうっかり紛失してしまったが、約1年後の2023年12月にステーション内でそのトマトが発見された。トマトはプラスチック袋に入れられ、脱水と少しつぶれた状態だったが、変色はあるものの明らかな微生物やカビの生育は見られなかった。

ルビオ飛行士は史上最長の371日間をステーションで過ごし、別のVEG-05実験でもトマトの栽培を行った。この実験は、月や火星への有人ミッションに必要な継続的な新鮮食料生産システムの開発を目的としている。

XROOTS実験で紛失したトマトは分析のために地球に返送されることはないが、ステーションではPlant Habitat-03などの植物実験が継続中である。宇宙環境への適応能力を高める遺伝子要素の特定につながる多世代植物研究は、将来の有人宇宙飛行ミッションに必要な食料や資材を提供するための作物栽培技術の開発に役立つと期待されている。

宇宙での植物栽培は、心理的なメリットもあり、宇宙飛行士の生活の質と士気の向上にも寄与している。国際宇宙ステーションでの研究は、植物栽培技術と科学的知見の進展に貢献し、人類の宇宙探査の可能性を広げるとともに、地球上での食料生産の改善にも活かされることが期待されている。

Source: https://www.nasa.gov/missions/station/nasa-lets-ketchup-on-international-space-station-tomato-research/