以下はヨーロッパ宇宙機関(ESA)の発表を受けて作成した第三者メディアの記事です。

ヨーロッパ宇宙機関(ESA)は12月14日、地球環境のデジタルツインを構築する「デスティネーション・アース(DestinE)」イニシアチブの第2フェーズがESA理事会で承認されたと発表しました。

デスティネーション・アースは、気象や気候の動態とその社会への影響をより深く理解するための、地球のデジタルモデルを構築するプロジェクトです。

これらのデジタルツインは、地球システムの過去、現在、未来の変化を高精度で再現するもので、ESAが開発するクラウドベースのデジタルモデリング・シミュレーションプラットフォームを通じて利用できるようになります。

デジタルツインは、環境と人間の複雑な相互作用が地球の未来をどのように形作るのかを、科学者や政治家、一般の人々が理解するのに役立ちます。また、2050年までのEUのカーボンニュートラル実現や、欧州委員会のグリーンディールとデジタル戦略の実施に向けた、効果的な欧州の適応戦略の基盤となります。

ESA理事会は12月13日、欧州委員会とESAの間の合意文書の改定を承認し、2024年6月中旬からデスティネーション・アースの第2フェーズが始動します。このフェーズではシステムの統合、保守、継続的改良に焦点を合わせていきます。

欧州委員会が主導し、ESA、欧州中期天気予報センター、欧州気象衛星機構が実施に協力しています。ESAはオープンなデジタルモデリング・シミュレーションプラットフォームの開発を担当しています。

Source: https://www.esa.int/Applications/Observing_the_Earth/ESA_forges_ahead_with_Destination_Earth