アメリカのNASAの発表によると、NASAのマーシャル宇宙飛行センターの地質学者ジェニファー・エドマンソン氏は、月面での建設を可能にする研究を進めている。

エドマンソン氏は子供の頃から地質学に興味があり、大学院で月や火星の地質を研究。2009年にマーシャル宇宙飛行センターに就職し、MMPACT(Moon-to-Mars Planetary Autonomous Construction Technology)プロジェクトのマネージャーを務めている。

MMPACTプロジェクトでは、商業パートナーや大学と協力し、月の土壌と3Dプリンティング技術を用いて月面で構造物を建設するロボット技術の開発と試験を行っている。2030年代末までに月面で着陸パッドの概念実証ミッションを実施する計画だ。

月のレゴリスと呼ばれる細かいシリカ鉱物を現地資源として利用し、インフラを建設するのが目標。レゴリスは月の環境下では固まらないため、マイクロ波やレーザーで加熱し、固形の建材にする技術開発が進められている。

エドマンソン氏はアルテミス計画による新たな月サンプルの解析に期待を寄せ、月面での道路や経済活動の実現に向けて研究を続ける意欲を示している。

Source: https://www.nasa.gov/centers-and-facilities/marshall/nasa-geologist-paves-the-way-for-building-on-the-moon/