アメリカ航空宇宙局(NASA)は12月18日、地球外知的生命体探査プロジェクト「Are we alone in the universe?(宇宙に地球以外の知的生命は存在するのか)」のボランティアによるデータ分析が100万件に達したと発表した。

このプロジェクトは、100メートルのグリーンバンク電波望遠鏡で収集した膨大なデータを解析し、知的生命の存在を示唆するような信号を発見することを目的としている。プロジェクト責任者のジャン=リュック・マーゴ氏は、「プロジェクト開始から10ヵ月という短期間で、ボランティアの皆さんがこれほど多くの成果を上げてくれたことをとても嬉しく思う」とコメントした。

ただし、このプロジェクトはまだ終わっていない。グリーンバンク電波望遠鏡は時間あたり数百万もの信号を収集しているため、UCLAの大学院生メーガン・リー氏がボランティアからのデータを基に機械学習アプリケーションを開発し、膨大なデータを処理する予定だ。リー氏は来年1月のアメリカ天文学会で中間結果を発表する。

データ分析に協力してくれたボランティアの皆さんに感謝するとともに、引き続きのご協力をお願いしたい。UCLA SETIが収集したデータの第10バッチが解析プラットフォームにアップロードされた。また、ボランティアによる翻訳のおかげで、このプロジェクトは現在、フランス語とポルトガル語でも利用できる。

このプロジェクトは、UCLA SETIが惑星協会とNASA市民科学種子資金プログラムの資金援助を受け、ズーンバースプラットフォーム上で構築したものだ。

Source: https://science.nasa.gov/get-involved/citizen-science/cosmic-companionship-quest-marks-major-milestone/