アメリカのNASAの発表によると、12月18日、アメリカ航空宇宙局(NASA)の次世代宇宙望遠鏡「ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡」が、横倒しに自転する謎に満ちた氷の巨大惑星ウラヌスをとらえた。ウラヌスの環や衛星、嵐などの大気の特徴が鮮明に映し出されている。

先に公開された2色の画像に比べ、より詳細な波長のデータが追加され、さらに詳細な姿が明らかになった。望遠鏡の高い感度により、これまで捉えづらかったζ環を含む内側と外側の環が鮮明に写っている。また、27個あることが知られている衛星の多くも映し出され、環の中にある小さな衛星も確認できた。

1980年代にボイジャー2号が観測した可視光線域では、ウラヌスは静かな青い球体に見えたが、赤外線域では活発な氷の惑星の姿が浮かび上がってきた。最も顕著なのは季節的な北極冠で、白く輝く内側と下部の暗い帯がはっきり見える。

極冠の南の境界付近には、数個の明るい嵐が確認できる。これらの嵐の数や出現場所は、季節的、気象的効果の組み合わせによるものと考えられる。

2023年12月18日、NASAが発表。詳細はNASAのWebサイトを参照。

Source: https://www.nasa.gov/missions/webb/nasas-webb-rings-in-holidays-with-ringed-planet-uranus/