アメリカのNASAの発表によると、1973年12月、スカイラブ4号の宇宙飛行士ジェラルド・P・カー、エドワード・G・ギブソン、ウィリアム・R・ポーグの3人は、スカイラブ宇宙ステーションでの3回目のミッションにおいて、1ヶ月目を超えました。11月16日に打ち上げられ、当初計画の56日間の飛行を行い、さらに84日間まで延長することが完全に期待されていました。彼らは前の2つのスカイラブクルーが始めた科学プログラムを継続し、長期宇宙滞在が人体に与える影響に関する生物医学的研究、アポロ望遠鏡マウントに搭載された装置を用いた太陽観測などを行いました。新たに発見されたコホーテク彗星の観測のため、科学者は彼らの忙しいスケジュールに彗星観測を追加し、スカイラブの装置に遠紫外線カメラを追加しました。

12月13日、ミッション28日目に、プログラム責任者は宇宙飛行士のパフォーマンスとステーションの状態を評価し、当初の56日間のミッションを完了し、ほとんどの場合84日間まで延長できると完全に期待していました。時間割が新しい環境への順応時間を考慮していないなどの問題があったものの、カー、ギブソン、ポーグはすでに太陽観測84時間、地球観測12回、医学実験全てなどを達成していました。

12月18日、軌道上で訪問者を受け入れました。スカイラブ宇宙ステーションに滞在33日目に、ソユーズ13号がプヨトル・クリムクとヴァレンティン・レベデフを乗せて打ち上げられました。これはアメリカの宇宙飛行士とソ連の宇宙飛行士が初めて同時に地球を周回した歴史的な時でしたが、2つのクルーは出会うことも、コミュニケーションをとることもありませんでした。12月26日に、レベデフとクリムクはカザフスタンの吹雪の中にソユーズ13号で着陸しました。

12月28日のコホーテク彗星の近日点通過時には、スカイラブの太陽望遠鏡が地上の装置よりも彗星を観測できるようになりました。宇宙遊泳2回中の観測に加え、彗星が太陽から速く離れていく1月中も引き続き観測しました。クリスマスの日にはミッション2回目の宇宙遊泳を行い、記録的な7時間1分の作業をしました。1974年1月1日には、宇宙空間で新年を祝う初のクルーとなりました。1月10日には休暇を楽しみ、この長期ミッションから得られたスケジューリングの教訓は、後のシャトル/ミールや国際宇宙ステーションなどのプログラムに役立ちました。

Source: https://www.nasa.gov/history/50-years-ago-skylab-4-astronauts-push-past-the-one-month-mark/