アメリカ航空宇宙局(NASA)が12月19日に発表したプレスリリースによると、NASAが今年1月に低軌道に打ち上げた多波長無冷却放射計装置(MURI)が、世界トップクラスの長波赤外線放射計としての性能を発揮していることが明らかになった。

MURIは従来の冷却器を必要としないマイクロボロメータを搭載しており、大幅に小型軽量化を実現した。初期観測データによると、MURIは123ミリケルビンの高感度で地表面温度を測定できることが確認された。これは既存のランドサット計器と同等の性能だ。

MURIはNASAの地球科学技術局が民間企業レオナルドDRSと共同開発した。18ヶ月という短期間で航空機搭載型から宇宙機搭載型へと進化させた。MURIの詳細な性能評価結果は今年の国際リモートセンシング学会で発表された。

小型軽量で高性能を実現したMURIは、火山活動などの観測を目的とした将来の科学ミッションの基盤となる可能性がある。NASAが民間企業とパートナーシップを組むことで、最先端の科学観測をより迅速かつ効率的に実現できることを示した好例だ。

Source: https://science.nasa.gov/science-research/science-enabling-technology/mighty-muri-brings-the-heat-to-test-new-longwaveinfrared-radiometer/