アメリカ航空宇宙局(NASA)は12月21日、月面着陸船スターシップのエレベーター概念実証試験を宇宙飛行士のニコール・マンとダグラス・ウィーロックが行ったと発表した。スターシップはアルテミス3号と4号ミッションで、月周回軌道上のオリオン宇宙船から月面に2人の宇宙飛行士を運び、約1週間の月面滞在の間は居住施設としても機能する。エレベーターは、スターシップの居住区と月面を行き来する際に活動員と装備を運ぶ。

この試験で宇宙飛行士は、実際の飛行時と同様のエレベーターシステムを体験し、操作性などについて評価した。試験はスペースXのカリフォルニア州ホーソーン施設で行われ、実物大のエレベーターバスケット部と機構、インターフェースが再現された。宇宙飛行士は月面用の新型宇宙服を着用し、月面での動作制約を模した。

宇宙飛行士からは、操作性、搭載能力、動作中の安定性など、実際の運用を想定した貴重なフィードバックが得られたという。NASAはアルテミス計画を通じ、これまで以上に月面を探査し、有人火星探査に向けた技術を確立する方針だ。

Source: https://www.nasa.gov/image-article/nasa-astronauts-test-spacex-elevator-concept-for-artemis-lunar-lander/