アメリカ航空宇宙局(NASA)が12月22日に発表したプレスリリースによると、クリスマス、ハヌカー、新年の祝日は通常家族や友人と共に楽しむ喜ばしい行事だが、その時期に宇宙にいる宇宙飛行士たちは独自の方法で祝日を祝っている。1960年代後半の有人宇宙飛行の初期には、クリスマスの時期に宇宙にいる機会はまれだったが、1968年のアポロ8号の月周回飛行のように記憶に残る出来事だった。ミッションが長期化し定期的になるにつれ、宇宙での祝日は毎年の出来事になった。 過去23年間、国際宇宙ステーションでの祝日は年中行事になった。

アポロ8号のフランク・ボーマン、ジェームズ・ラヴェル、ウィリアム・アンダースの3人は、1968年12月の初の月周回飛行中にクリスマスを祝った。彼らはクリスマスイブに聖書の創世記の一節を交代で朗読することでその時を記念し、64か国10億人が耳を傾けた。

1973-74年のスカイラブ4号ミッションで、ジェラルド・カー、ウィリアム・ポーグ、エドワード・ギブソンの3人は、史上初の宇宙での感謝祭と新年を祝った。ゴミ箱を使った手製のクリスマスツリーを作り、クリスマスの宇宙遊泳も行った。

ソ連の宇宙飛行士も1970年代後半からミール宇宙ステーションで祝日を過ごし、アメリカの宇宙飛行士も1990年代にミールを訪れた。

2000年11月の国際宇宙ステーション(ISS)での恒久滞在開始以来、クルーは地球へのメッセージを読み上げる伝統を始めた。これまでに10か国以上の宇宙飛行士がISSで祝日を祝っている。中国宇宙ステーション「天宮」でも新年が祝われた。宇宙での祝日はすでに定例の年中行事となった。NASAは写真と動画で22年にわたるISSでの祝日の様子を紹介し、宇宙からの祝日の思い出を共有している。

Source: https://www.nasa.gov/history/celebrating-the-holiday-season-in-space-2023/