アメリカ航空宇宙局(NASA)が12月28日に発表したプレスリリースによると、火星探査車キュリオシティが11月8日の火星時間の1日を通して撮影した映像が公開された。キュリオシティはこの日、火星と地球の間に太陽が位置する「火星太陽合」の期間中、2週間にわたって静止していた。この間にフロントとリアの白黒のハザード回避カメラを使って、火星の1日12時間分の映像を撮影した。映像には火星の表面を横切ってキュリオシティの影が動く様子が捉えられている。通常、ハザード回避カメラは岩や斜面などの危険を回避するために使われるが、この期間中は他の活動が制限されていたため、天気や塵旋風などを撮影することに利用された。映像からは特筆すべき天気は確認できなかったものの、朝から昼、夕方へと移り変わる1日の時間の流れがキュリオシティの影の動きとともに記録されている。キュリオシティは2014年から火星のガレクレーターにある高さ5kmのシャープ山を登っている最中で、今回の映像はその様子を映し出している。

Source: https://www.nasa.gov/missions/mars-science-laboratory/curiosity-rover/nasas-curiosity-rover-captures-a-martian-day-from-dawn-to-dusk/