アメリカ航空宇宙局(NASA)の発表によると、2023年に国際宇宙ステーションに搭載された数百もの実験は、生物学、人間研究、地球科学など、幅広い科学分野をカバーしている。宇宙ステーションでの研究を写真ギャラリーで紹介している。

生物学とバイオテクノロジー分野では、宇宙環境でのタンパク質結晶化実験などが行われ、微小重力環境が医学研究に有用な高品質の結果をもたらすことが示された。人間研究分野では、宇宙飛行のストレスが血液細胞の免疫活性に及ぼす影響を調べる実験などが行われた。物理科学分野では、微小重力環境での固体燃料の燃焼と消火の研究などが進められた。

技術分野では、宇宙ステーションのルーチン作業を支援する自律飛行ロボットの開発が進められた。地球科学分野では、地表と植生の温度を記録する実験により、都市部が周辺地域よりも温度が高いことが明らかにされた。教育活動では、生徒とのアマチュア無線交信が行われ、理数分野への関心を高める効果があった。

宇宙ステーションは、生物学から地球科学まで幅広い科学分野の研究を可能にする唯一無二の実験施設であり、人類の知的資産の拡大に大きく貢献していることがうかがえる。

Source: https://www.nasa.gov/missions/station/iss-research/las-mejores-imagenes-de-las-investigaciones-en-la-estacion-del-2023/