アメリカ航空宇宙局(NASA)は1月4日、火星における大規模な水資源採掘作業に生命探査機能を追加する計画を発表した。発表によると、有人火星探査が2030年代前半に予定されていることを受け、それに先立ち火星の生命探査を行う必要があると判断。有人探査のために事前に行われる大規模な水資源採掘作業に、生命探査機能を簡易に追加することで、火星表面の生命探査を効率的に行う計画だ。採掘された氷の中から遺伝子を抽出・分析する装置を開発し、採掘機に取り付ける。これにより火星全域からのサンプルを分析でき、微生物レベルの生命も検出可能になると期待される。発表文では、有人探査前の火星生命探査の重要性を訴え、簡易な生命探査機能の追加が火星はもとより、ヨーロッパ、エンセラダス、月などの天体における大規模な水資源採掘作業にも有用であるとしている。

Source: https://www.nasa.gov/general/large-scale-water-mining-operations-on-mars/