アメリカ航空宇宙局(NASA)は1月7日、アラブ首長国連邦のモハメド・ビン・ラシド宇宙センター(MBRSC)との間で、月周回ステーション「ゲートウェイ」のクルー・サイエンス・エアロックモジュールをMBRSCが提供することで合意したと発表した。この合意に基づき、NASAは将来のアルテミスミッションでアラブ首長国連邦の宇宙飛行士をゲートウェイに搭乗させる予定だ。

ゲートウェイは人類初の月周回ステーションで、NASAのアルテミス計画における月面長期探査の拠点として機能する。MBRSCが提供するエアロックは、ゲートウェイの与圧部と宇宙空間を行き来するクルーと科学装置の受け渡しに利用される。これにより、深宇宙環境での科学研究が促進される。

NASAとアラブ首長国連邦の人間宇宙飛行分野での協力関係は着実に深まっており、アラブ首長国連邦からはこれまでに2人の宇宙飛行士が国際宇宙ステーションに滞在した。アルテミス計画を通じて、両国の協力関係は月面有人探査へと発展していくことになる。

Source: https://www.nasa.gov/news-release/nasa-united-arab-emirates-announce-artemis-lunar-gateway-airlock/