アメリカ航空宇宙局(NASA)の発表によると、超新星残骸カシオペヤA(Cas A)をチャンドラX線観測衛星とジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡のデータを組み合わせて解析した結果、「グリーン・モンスター」と呼ばれる奇妙な構造の正体が明らかになった。

グリーン・モンスターは、フェンウェイパークの左翼席の壁に似た形状からこの名前が付けられた。解析の結果、グリーン・モンスターは、超新星爆発の衝撃波が周囲の物質にぶつかってできたものと結論付けられた。

カシオペヤAの外縁部のフィラメントとグリーン・モンスターのX線特性がよく一致し、超新星の残骸にある鉄やケイ素よりも少ないことが詳細な分析で明らかになった。チャンドラのカラー画像では、グリーン・モンスターの輪郭内の色が、残骸の鉄やケイ素を含む色よりもむしろ衝撃波の色と一致していることが分かる。

グリーン・モンスターの詳細はNASAのサイトで確認できる。

Source: https://www.nasa.gov/image-article/a-green-monster-lurks-in-stars-debris/