アメリカ航空宇宙局(NASA)の発表によると、2024年1月10日、NASAとインド宇宙研究機関(ISRO)が共同開発したレーダー衛星「NISAR」は、地球の氷河、氷床、海氷などの変化を詳細に観測することができるという。

NISARはLバンドとSバンドの2つのレーダーを搭載しており、雪や氷の下の動きを見通すことが可能。また、極地の長い夜の間も観測できる。

NISARは南極大陸の奥地まで観測でき、中央高地から海へと流れる氷の動きを捉えることができる。これにより、南極・グリーンランドの氷床変動の理解が深まると期待される。

山岳氷河の変化も観測でき、ヒマラヤの氷河湖の水量変化を監視し、洪水リスク評価に役立てることができる。

北極・南極の海氷変動も詳細に捉え、気候変動の影響を解明する手がかりとなる。

NISARは2024年にインドから打ち上げられる予定。NASAとISROによる初の地球観測ミッションの共同開発となる。氷河、氷床、海氷など地球の凍結域の変化を2週間に1回監視し、気候変動の影響を解明するために重要な情報をもたらすことが期待されている。

Source: https://www.nasa.gov/missions/nisar/this-us-indian-satellite-will-monitor-earths-changing-frozen-regions/