アメリカ航空宇宙局(NASA)の発表によると、2023年6月25日からテキサス州ヒューストンのジョンソン宇宙センター内に設置された模擬火星居住施設「CHAPEA」に4人のクルーが入居し、1年間の模擬火星ミッションが開始された。

クルーは2024年1月11日にミッションの中間点を迎え、これまでにトマトやピーマン、葉物野菜などの初収穫を行い、火星表面を想定した遅延時間を設定した「火星遊歩」シミュレーションに参加するなど、火星長期滞在ミッションに向けた研究を進めている。

NASAはこのCHAPEAミッションから得られる研究結果を、将来の火星有人探査ミッションにおけるクルーの健康維持とパフォーマンスの最適化に活用する方針だ。

CHAPEAミッションは2024年7月6日の終了を予定している。NASAはこのミッションで得られた知見を、アルテミス計画による月面探査や最終的な火星有人探査に向けた準備に活用していく考えだ。

Source: https://www.nasa.gov/missions/analog-field-testing/chapea/first-nasa-mars-analog-crew-passes-mission-halfway-mark/