アメリカ航空宇宙局(NASA)が1月17日に発表したプレスリリースによると、同局のゴダード宇宙飛行センターに所属する地質学者マイケル・ソープ氏は、地球と火星の両方で山岳地帯から下流の湖沼へと堆積物が移動する「ソース・トゥ・シンク」と呼ばれる過程の研究を行っている。

ソープ氏は地球の気候が岩石の風化にどのような影響を与えるかを理解するため、地球上のさまざまな環境を対象に調査を行っている。この研究は惑星探査に重要な意味を持つと同時に、地球の長期的な炭素循環と気候変動への影響を理解するのにも役立つという。

ソープ氏はこれまでにアイスランド、ハワイ、アイダホ、スペインのラサローテ島などで野外調査を行ってきた。各調査地では、山岳部から下流域に至るまでの堆積物、岩石、水サンプルを採取し、ゴダード宇宙センターの研究室で分析している。

ソープ氏は、野外調査には適切なチーム編成が成功の基盤となると述べ、各メンバーの強みと限界を認識し、得意分野にあわせて役割を割り振ることが重要だと語った。また、メンターから「やってみなさい」と背中を押されることが大切だと述べ、自身も学生に対し「好奇心を持ち続け、愛することを追求しなさい」とアドバイスしているという。

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Source: https://www.nasa.gov/people-of-nasa/goddard-people/michael-thorpe-studies-sediment-from-source-to-sink/