アメリカ航空宇宙局(NASA)が1月17日に発表したプレスリリースによると、ハッブル宇宙望遠鏡で観測された初期の銀河の形状は、サーフボードやプールのヌードルのような平たんで細長い形状が多く、バレーボールやフリスビーのような球形の銀河は少ないことが、ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡の観測で確認された。

コロンビア大学のヴィラジ・パンダヤ氏らの研究チームは、ウェッブ望遠鏡が撮影した宇宙進化早期解放科学調査の近赤外線画像から、宇宙が60億年から60億年の時期の銀河を抽出し、その形状を分析した。その結果、50~80%の銀河が2次元的に平たんで細長い形をしていることがわかった。

球形の銀河はコスミックオーシャンの中で最もコンパクトなタイプだが、検出された銀河の中では最も少なかった。フリスビー型の銀河は、サーフボードやヌードル型と同じくらい大きいが、近隣の宇宙に近づくにつれて一般的になることがわかった。

研究チームは、ウェッブ望遠鏡の高感度と高解像度の赤外線観測により、CEERS銀河の3次元形状を素早くモデル化することができた。また、ハッブル宇宙望遠鏡による長年の研究がなければ、この研究は不可能だったとしている。

ウェッブ望遠鏡は、ハッブル望遠鏡の到達範囲を超えた遠方銀河を大量に発見し、これまでにない詳細さで初期宇宙を明らかにしている。宇宙の進化の謎を解明し、私たちの起源を探る上で、ウェッブ望遠鏡は欠かせない存在となっている。

Source: https://www.nasa.gov/missions/webb/webb-shows-many-early-galaxies-looked-like-pool-noodles-surfboards/