アメリカ航空宇宙局(NASA)のジョンソン宇宙センターは1月19日、小惑星リュウグウから採取したサンプルの残りの部分を明らかにしたと発表した。

NASAによると、ヒューストンにあるジョンソン宇宙センターの小天体試料管理チームは、1月10日にOSIRIS-RExサンプラーヘッドの分解を完了し、タッチアンドゴーサンプル収集メカニズム(TAGSAM)ヘッド内の小惑星ベンヌの残りのサンプルを明らかにした。

チームのエリカ・ブルームフェルドとジョー・エーバーソルドは、高解像度のマニュアル撮影と半自動フォーカススタッキング手順を用いて、開いたTAGSAMヘッドと中の小惑星物質を極めて詳細に撮影した。

次に、チームは円形の金属のカラーを取り外し、グローブボックスを準備して、TAGSAMヘッドから残りのサンプルをパイ型のサンプルトレイに移す予定だ。

これらのトレイは、サンプルが重量測定、梱包、保管される前に撮影される。残りのサンプル物質には、最大1cm程度の塵や岩石が含まれる。サンプルの最終質量は今後数週間で決定される見込みだ。チームはすでに、リッドを外す前にサンプルハードウェアから70.3グラムの小惑星物質を回収しており、地球に少なくとも60グラムを持ち帰るという目標を上回った。

チームは今年後半にベンヌの全サンプルのカタログを公開し、世界中の科学者や機関が研究や展示の要請を提出できるようにするという。

Source: https://www.nasa.gov/image-article/nasas-osiris-rex-curation-team-reveals-remaining-asteroid-sample/