アメリカ航空宇宙局(NASA)は1月25日、航空宇宙安全諮問パネル(ASAP)が2023年の年次報告書を発表したと発表した。報告書は、NASAと議会に報告する諮問委員会であるASAPが、過去1年間のNASAの安全性能、成果、課題を検証したもの。

報告書は2023年の活動と観察事項を要約し、NASAの戦略ビジョンと指針、統治、月から火星へのプログラム管理について述べている。2023年、NASAは2022年の広範な提言を満たす方向で意味のある進展を遂げた。その結果、ASAPの最新報告書には、NASAの運用、意思決定、プログラムと人事管理での進展と残された課題に関する情報が含まれる。

報告書は、2022年の提言を満たすためにNASAが取るべき具体的行動について詳述する。商業LEO目的地への国際宇宙ステーションからの移行に関する包括的計画の確立など、NASAが先を行くうえでの提言を強調する。

報告書は、2023年の事実調査と四半期ごとの公開会合、NASAの運用と意思決定の直接観察、NASAの管理職、従業員、請負業者との議論、パネルメンバーの過去の経験に基づく。

議会は、1967年のアポロ1号火災で3人のアメリカ人宇宙飛行士が犠牲になった後、安全問題に関してNASA長官に助言し提言するために、1968年にこのパネルを設立した。

Source: https://www.nasa.gov/news-release/nasas-aerospace-safety-advisory-panel-releases-2023-annual-report/