アメリカ航空宇宙局(NASA)は1月26日、国際宇宙ステーション(ISS)へ向かう有人宇宙船スペースXクルー8号機のミッションについて発表した。

クルー8号機には、NASAの宇宙飛行士マシュー・ドミニック氏、マイケル・バラット氏、ジャネット・エップス氏と、ロシア宇宙局のアレクサンダー・グレベンキン氏の4人が搭乗する。彼らは2月27日、フロリダ州のケネディ宇宙センター第39発射施設から、スペースXのファルコン9ロケットとドラゴン宇宙船に搭乗し、ISSに向けて打ち上げられる予定だ。

ISS滞在中、クルーは200件を超える科学実験や技術デモンストレーションを行う。これには幹細胞を使った臓器モデルの作成、微小重力と紫外線が植物の細胞に与える影響の研究、脚に圧迫カフを装着することで体液シフトを防ぐ試みなどが含まれる。

ミッション期間中、スペースXのドラゴン補給船とロシアのプログレス補給船がISSに到着するほか、ボーイングの有人宇宙船スターライナーの初の実証飛行や、シエラ・スペース社のドリームチェイサー貨物船の初飛行も予定されている。

4人のクルーは約6ヶ月のミッションを終えた後、ドラゴン宇宙船に搭乗して地球へと帰還する。ドラゴンはフロリダ沖に着水し、スペースXの回収船によって回収される。クルー8号機のミッションは、ISSでの研究を最大限に活用し、月やそれ以遠への有人探査の準備を進めるための重要な役割を担う。

Source: https://www.nasa.gov/missions/station/commercial-crew/what-you-need-to-know-about-nasas-spacex-crew-8-mission/