アメリカ航空宇宙局(NASA)の発表によると、月面探査計画「アルテミス計画」に使用される大型ロケット「スペース・ローンチ・システム(SLS)」の主エンジンであるRS-25の認証試験が1月27日、ミシシッピ州にあるステニス宇宙センターで行われ、全12回の認証試験シリーズのちょうど半分となる6回目の試験が成功裏に完了した。

今回の試験では、フレッド・ハイズ試験台に取り付けられたRS-25エンジンが約8分半にわたって点火され、SLSの発射時と同じ500秒間の燃焼が行われた。燃焼中の推力は80%から113%の範囲で調整され、実際の発射時の111%を上回る113%までの運転も確認された。

これで認証シリーズの半分が終了したことから、NASAは次の6回の試験で、エンジンに新しいノズルを取り付けて追加の性能データを取得する予定だ。2月中にノズルの交換作業を行い、3月までに残り6回の燃焼試験を実施する計画という。

RS-25エンジンは、SLSの1基当たり4基が搭載され、固体ロケットブースターと組み合わせて、打ち上げ時に880万ポンドを超える推力を発生させる。NASAはSLSを使って、有人月面着陸や火星有人探査などの宇宙開発を推進していく方針だ。

Source: https://www.nasa.gov/centers-and-facilities/stennis/nasa-marks-halfway-point-for-artemis-moon-rocket-engine-certification-series/