以下はヨーロッパ宇宙機関(ESA)の発表を要約した第三者による報道です。
ヨーロッパ宇宙機関(ESA)は1月29日、ロケット技術に関する発表を行いました。発表によると、ロケットなしには宇宙旅行は不可能であるとしています。ロケットがなければ、地球から遠く離れた深宇宙から見た地球の姿や、軌道から見た地球の気候変動を知ることはできません。小惑星からのサンプル回収や、小惑星衝突からの防御もできません。惑星フライバイはできず、宇宙飛行士も存在しません。火星や月面、そして宇宙における人類の未来はありません。
ESAと欧州の企業は、ESA加盟国に宇宙への直行便を提供できるロケットを設計、開発、配備してきました。ESAはフランスのCNESとともに、南米のフランス領ギアナに打ち上げ施設を建設し、アリアンシリーズのロケットをそこから打ち上げています。
ESAはアリアン6とベガCという2つの新型ロケットの開発を進めています。アリアン6は信頼性の高いアリアン5の後継機で、衛星を様々な軌道に打ち上げられる汎用性が高いロケットです。ベガCは小型の人工衛星や科学ミッションの打ち上げに適したロケットです。
ESAは再使用可能な宇宙実験室「スペースライダー」の開発も進めており、2025年の初飛行を目指しています。
ESAは欧州のロケット技術の自立性を高め、宇宙へのアクセスを確保するとともに、民間宇宙ビジネスを後押しすることで、ヨーロッパの宇宙開発の将来を切り拓いていく方針です。
Source： https://www.esa.int/Enabling_Support/Space_Transportation/Everything_rockets