アメリカ航空宇宙局(NASA)の発表によると、2024年4月8日に月の影がアメリカ大陸を横切る皆既日食が発生する。2017年8月21日にアメリカ全土で観測された皆既日食と比較すると、今回の日食の特徴は以下の3点が挙げられる。

第一に、皆既日食が観測できる地域の幅が広いことだ。2017年の日食では最大で約70マイルだったのに対し、今回は最大122マイルに達する。

第二に、皆既日食が通過する地域の人口密度が高いことだ。皆既日食が通過する地域には約3160万人が居住しており、部分日食が観測できる地域にはさらに1億5000万人以上が居住している。

第三に、皆既日食の継続時間が長いことだ。2017年の日食では最大で2分42秒だったのに対し、今回の日食ではメキシコのトレオン近郊で最大4分28秒に達する。

NASAは、今回の日食では2017年の日食時よりも太陽活動が活発となる時期に当たるため、コロナの観測が期待できるとしている。また、日食時の観測研究もさらに充実させる方針だ。

Source: https://science.nasa.gov/solar-system/skywatching/how-is-the-2024-total-solar-eclipse-different-than-the-2017-eclipse/