アメリカ航空宇宙局(NASA)の発表によると、国際的な小惑星警報ネットワーク(IAWN)は2014年1月に設立され、地球に接近する潜在的に危険な近地天体(NEO)への国際的な対応を強化することを目的としている。

IAWNはこれまでに17回の会合と5回のグローバル演習を実施し、惑星防衛コミュニティ間の連携を深めてきた。2013年2月にロシアのチェリャビンスク州上空で発生した直径約18mの小惑星落下事件は、NEOがもたらす脅威を思い起こさせるとともに、IAWNの設立のきっかけとなった。

NASAの惑星防衛調整官リンドリー・ジョンソンによると、IAWNはNEOの観測、追跡、モデリングに関する世界規模の協力体制を確立した。IAWNは現在25か国から55の署名者を有し、宇宙機関、大学、民間組織、個人天文学者などが参加している。

ジョンソンは、「IAWNと宇宙機関フォーラム(SMPAG)は、NASAがその設立と支援に尽力しなければ、国連の承認を得ることはできなかっただろう」と述べている。NASAはIAWNの活動を主導する役割を担っている。

Source: https://science.nasa.gov/directorates/smd/nasa-celebrates-first-decade-of-international-asteroid-warning-network/