アメリカ航空宇宙局(NASA)は1月30日、2024年10月に木星の衛星エウロパに向けて打ち上げ予定の無人探査機「エウロパ・クリッパー」に、観測機器9基すべてが搭載されたと発表した。エウロパ・クリッパーはカリフォルニア州のジェット推進研究所で組み立てられており、観測機器の搭載作業は昨年来行われていた。

エウロパは氷に覆われた海が存在すると考えられており、生命存在可能な環境があるかどうかを調べるのがエウロパ・クリッパーの主要目的だ。2030年に木星系に到着後、エウロパの周回軌道に入り、4年間で49回のフライバイ観測を行う計画。磁力計やプラズマ分析器、大気分析器などの観測機器を用いて、エウロパの内部構造や表面、薄い大気の解析を行う。

エウロパ・クリッパーはフロリダ州のケネディ宇宙センターからスペースXのファルコンヘビーロケットで打ち上げられる。NASAは今後、完成した探査機の総合テストを行った後、打ち上げ準備のためケネディ宇宙センターに輸送するとしている。

Source: https://www.nasa.gov/missions/europa-clipper/poised-for-science-nasas-europa-clipper-instruments-are-all-aboard/