アメリカ航空宇宙局(NASA)は1月31日、地球から137光年の近距離にある恒星TOI-715を公転する、地球の1.5倍の大きさを持つ「スーパーアース」と呼ばれる惑星TOI-715 bを発見したと発表した。TOI-715 bは、主星のハビタブルゾーン(液体の水が存在できる領域)内を公転していることから、生命存在の可能性がある惑星として注目されている。

同系にはTOI-715 bより一回り小さい、地球サイズに近い2つ目の惑星が存在する可能性もあるという。TOI-715 bは、主星を19日周期で公転しているため、トランジット法を用いた観測に適している。トランジット法とは、惑星が主星の手前を通過する際の主星の光度変化を観測することで惑星を検出する手法である。

TOI-715 bは、ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡による大気の観測など、詳細な観測の対象として有望視されている。TOI-715 bの発見は、NASAのトランジット探査衛星(TESS)によるもので、TESSは2018年の打ち上げ以来、多くのハビタブルゾーンの惑星を発見している。

Source: https://science.nasa.gov/universe/exoplanets/discovery-alert-a-super-earth-in-the-habitable-zone/