アメリカ航空宇宙局(NASA)は1月31日、次世代の太陽系外惑星撮像技術をテストすると発表した。

NASAのジェット推進研究所(JPL)で設計・製造された望遠鏡「ナンシー・グレイス・ローマン宇宙望遠鏡」の冠形視野遮蔽装置は、2027年の打ち上げに向けて重要な2つのテストに合格した。

この装置は、直接観測できる太陽系外惑星の数を大幅に増加させる新技術を実証する。装置はJPLで電気的な干渉がないかどうかのテストと、宇宙望遠鏡の他の装置との電気的な干渉がないかどうかのテストに合格した。

冠形視野遮蔽装置は、明るい星の光を遮蔽し、その周囲の暗い惑星を観測できるようにする。今回の装置は、これまでにない高度な光遮蔽能力を実証し、地球型惑星の直接撮像に近づくことを目指している。

技術実証が主目的のこの装置は、宇宙空間でこれまでに飛翔したことのない新技術をテストする。撮像した惑星は非常に暗いため、良い画像を得るには1ヶ月の観測が必要となるが、個々の光子を検出できる高感度カメラを搭載している。

宇宙望遠鏡の主目的とは別に、この冠形視野遮蔽装置で得られた技術は、将来の地球型惑星直接撮像に大きく貢献すると期待されている。

Source: https://www.nasa.gov/missions/roman-space-telescope/nasa-puts-next-gen-exoplanet-imaging-technology-to-the-test/