アメリカのNASAの発表によると、
2月1日、フロリダ州ケネディ宇宙センターのジェニファー・クンツ副所長は、オーランドで開催中のSpaceCom/第50回宇宙会議で講演し、次のように述べた。
「NASAの月面有人拠点構想は、宇宙の起源を理解するための科学追求、次世代を鼓舞するための壮大なミッション遂行、そして科学技術と探査でのアメリカの優位性を維持しつつ国際協力を強化する、という3つの柱に基づいている。ケネディ宇宙センターは、月面有人拠点構想の実現に向けて最前線で活動し、NASAの野心的な目標達成に貢献することを誇りに思う」
「ケネディはロケット発射で知られているが、月面及び太陽系探査のための持続可能な有人拠点確立に必要な新技術の開発拠点でもある。現在、50年ぶりの有人月面帰還を目指すアルテミス計画のため、SLSロケットとオリオン宇宙船の開発を進めている。SLSロケットはケネディでのみ組み立てられ、発射前の厳しい試験を受ける。これらのシステムは、宇宙飛行士をこれまでにない遠く深くに送り込む」
「また、月面で必要となる技術の開発も進めている。3Dプリンターによる構造物製作、月面車両や資源探査機器の開発、月面の砂塵から機器を保護する電気静電気技術などだ。栄養価の高い食料の宇宙生産も研究している」
「商業宇宙セクターの成長支援も継続中で、アルテミス以外にも、国際宇宙ステーションへの有人打ち上げや研究活動、そして惑星探査などの無人ミッションの支援を行っている」
「新たな宇宙探査時代の幕開けに立ち、ケネディは困難な課題を解決してきた歴史に励まされ、月と火星への次なる一歩を踏み出す準備を整えている」
クンツのプロフィールと画像はNASAのウェブサイトで公開中。ケネディ宇宙センターの詳細はウェブサイトを参照されたい。