アメリカのNASAの発表によると、

同機関が開発したOpenETというシステムが、地球の貴重な資源の1つである水の管理に大きく貢献していることがわかった。OpenETはLandsat衛星からの公開データを利用し、土壌から大気中に放出される水の蒸発散逸量を計算する6つのモデルを組み合わせたもの。これにより、農家や水資源管理者は、フィールドレベルのスケールで水を管理することができるようになった。

研究チームは、OpenETによる蒸発散逸量の計算結果を、アメリカ国内の152か所に設置された地上設備の測定値と比較。その結果、農業地域では非常に高い精度で一致することが確認された。特に小麦、トウモロコシ、大豆、米などの1年生作物では、誤差は10-20%程度に抑えられた。

OpenETは見えない水の動きを、天気予報で降水量を確認するのと同じくらい簡単に追跡できるようにすることを目指している。農家や水資源管理者にとって、正確なデータは灌漑に必要な水量を知る上で重要だ。過剰な水を使うことなく作物に必要な水分を供給できるからだ。

OpenETコンソーシアムには、NASA、USGS、米国農務省のほか、11の大学や環境団体、Google Earth Engineなどが参加している。詳細はウェブサイトを参照されたい。

Source: https://science.nasa.gov/science-research/earth-science/water-energy-cycle/openet-moisture-measurement-tool-is-proving-highly-accurate/