アメリカ航空宇宙局(NASA)の発表によると、同局の年次刊行物「スピノフ」の2024年版には、NASAステニス宇宙センターで開発された技術を含む40以上の医療およびその他の商業化された技術が掲載されている。

スピノフ2024年版では、宇宙服や衛星電池の経験を活かした世界初の無線アースロスコープなど、NASAの宇宙探査や科学的取り組みから派生した医療イノベーションが紹介されている。また、アルテミス計画下で開発された小型タフなビデオカメラや、複合材料の欠陥や損傷を検出する新しい方法なども取り上げられている。

一方、NASAステニス宇宙センターで開発された技術として、精密農業や作物予報などに役立つリモートセンシング・ツールキットと、広範囲の温度で「漏れのない」性能を発揮する低温用バタフライバルブが紹介されている。

NASAはスピノフを通じて、宇宙技術の民間企業への技術移転を推進し、研究開発への投資の社会への還元を図っている。

Source: https://www.nasa.gov/centers-and-facilities/stennis/nasa-spinoffs-feature-nasa-stennis-developed-technologies/