アメリカ航空宇宙局(NASA)は2月1日、2024年2月に民間企業Intuitive Machines社の月面探査機IM-1号が、NASAの商業月面輸送サービス(CLPS)計画の一環として、月の南極地方に向けて打ち上げられると発表した。IM-1号には月面の電波環境を観測するROLSES(Radio wave Observation at the Lunar Surface of the photo-Electron Sheath)という機器が搭載される。ROLSESは月面近くの自然および人為的な電波ノイズが、月面での科学観測にどのように影響するかを調べることを目的としている。ROLSESは8フィートのアンテナを4本搭載し、月からの各種電波を観測する。観測結果から、地球や木星、太陽、銀河系からの電波ノイズと、月面着陸船からのノイズを区別できる。また、2つの異なる高さでの観測により、月面からの電子の密度分布も測定できる。このデータは、将来の月面天文台設計のために重要となる。ROLSESはNASAのCLPS計画の一環として打ち上げられ、アルテミス計画による有人月面活動のための研究成果を提供する。

Source: https://www.nasa.gov/missions/artemis/clps/nasa-to-study-effects-of-radio-noise-on-lunar-science/