アメリカ航空宇宙局(NASA)の発表によると、アマチュア天文家が世界各地で惑星を観測する「オールナイター」イベントを開催し、多くの成果をあげている。

日本、ロシア、フランス、フィンランド、アメリカなどのアマチュア天文家が、NASAのUNITEプロジェクトの一環として、月に数回、一晩中をかけて特別な太陽系外惑星の観測を行っている。

10月には、土星程度の大きさをもつ「TOI-4600 c」と呼ばれる惑星を20時間にわたって追跡。主星の前を通過する際のわずか1%の減光をとらえることで、この惑星が地球の1年程度で主星を公転していることがわかった。

1月中旬にもヨーロッパ各地からの観測を調整し、別の惑星の主星通過イベントを3回目に観測することに成功した。これにより、その惑星が地球の3年か100日程度で公転しているかがわかる。

これらの観測結果の詳細はまだ非公開だが、近く天文学の学術誌で発表されるという。

UNITEプロジェクトは、世界中のアマチュア望遠鏡観測者が参加する、太陽系外惑星の発見を目指す国際チームだ。詳細はNASAのウェブサイトを参照されたい。

Source: https://science.nasa.gov/get-involved/citizen-science/unite-all-nighter-delights-amateur-astronomers/